これから歌を学んでみようとする方の中には、
自分に合ったスクール、自分に合った講師をどう選べばいいのか、
悩んでいる方も多いのではないかと思います。
そこでこのスクールコラムでは、まず2回連続で
良いボイストレーナーの選び方についてお伝えしようと思います。
「歌が上手くなりたい!!」と真剣に悩んでいる方には、とても参考になるコラムだと思います。
是非最後までお読み下さい。
まず、第一回目はこちら。
“「理論」を知った上での「観念論」であるのかどうか”
歌のレッスンを一度でも受けたことのある方ならご存知かもしれません。
ボイストレーナーの中には、残念ながら「観念論」だけでレッスンを進めてしまう方も多いのが実情です。
「もっと声を飛ばして!」
「頭の先から声を出すように!!」
このような観念論は、もちろん誤りではありません。
大切なのは、この「観念論」が確固たる「理論」に基づいているものなのかどうか、ということなのです。
「身体のどの部分を」「どのように動かせば」、
もっと声が飛ばせるのか。
「声帯をどう動かし」「息をどうコントロールすれば」、
頭の先から声が出るのか。
もっと突き詰めて言えば、
「もっと声を飛ばし」、「頭の先から声を出すように」することが、
この曲のどの部分を、どう歌うために、何故必要なのか
を、講師が理論に基づいた上で理解していて、
目の前の生徒に、どう伝えればそれを体得させられるのかを熟知していること。
それが最も大切なのです。
理論だけでは勿論歌は上手くなりませんが、観念論だけでも行き詰る時が必ずやって来ます。
目の前の生徒を本当に上達させたいと願うなら、
「観念論」「理論」そのどちらも熟知している必要があるのではないかと私は思います。
次回は「良いボイストレーナーの選び方②」
「一流のプレーヤー≠一流の指導者」であっても、「一流の指導者=一流のプレーヤー」である
についてお話致します。